外壁塗装の業者選びに失敗しないために!要チェックポイントをご紹介!
建物の外壁は、常に人の目にさらされる「家の顔」です。外壁塗装を失敗してしまうと、そんな家の顔が台無しになってしまいます。また、外壁は家の寿命にもつながる要所です。塗装工事は安い買い物ではないため、絶対失敗したくないですよね。今回は外壁塗装で失敗をしないための業者選びの要チェックポイントをご紹介いたします。
外壁塗装業者の選定に失敗すると損をする!
外壁塗装で発生する主な失敗事例として「仕上がりがイメージと違った」「近隣住民とトラブルが発生」「工事内容に不備があった」などが挙げられます。ひとつひとつを具体的に見ていきましょう。
まず「仕上がりがイメージと違った」失敗は、事前準備不足に起因します。思い描いていた理想の家のカラーリングを、カラーシミュレータや色見本、見本板などを使って再現するという作業を怠った場合に起こりやすい失敗です。
外壁の色は、外壁材や光のあたり具合、面積の大きさなどでも見え方が異なるため、慎重に検討を行う必要があります。また、周辺環境との調和を考えずに色を決めてしまった場合にも、すぐ近くの家と色被りしてしまう、周囲の家になじめず浮いてしまうよいうような結果につながってしまいます。
「近隣住民とトラブルが発生」する失敗は、外壁塗装工事の音や洗浄水が原因となり、クレームに発展するという事例です。これは外壁塗装のスケジュールが決まったら、事前に近隣の住人に断りを入れることでトラブルが起きにくくできます。
最後に「工事内容に不備があること」は、外壁以外の場所にペンキがはみ出している、塗装にムラがあり仕上がりが汚いなど、作業内容に難があるケースです。ペンキのはみだしは、養生作業をしっかり行わなかったことや、塗装しない箇所にペンキが飛散していないか最終確認を行っていないことに起因します。塗料の塗りムラは職人の技術不足による場合が多く、塗料の分配の偏りにより部分的に厚塗りになってしまうことで発生します。
また、これらの施工ミスに加えて下地処理の工程に手抜きがある場合も考えられます。外壁塗装工事では塗料を塗る前に、外壁の汚れ落とし、ひび割れや傷などの異物除去、さび落とし、シーリング材の打ち直しなどの工程が必要です。
この工程が不充分な場合には、新しく塗った塗料と外壁の間にひび割れや汚れなどの異物が残ってしまうため、接着が甘くなり塗料がはがれやすくなってしまいます。また、塗装工程を契約回数より少ない回数で済ますような不誠実な対応をとる業者や、塗装工事を開始した後になってから高額な追加請求を行うような業者も存在します。
このように失敗の原因の多くには、業者の質が大きく関係します。外壁塗装工事にかかる費用は高額ですから、確かな技術を持ち信頼できる業者の手でちゃんとした施工を受け、できるかぎり長持ちさせたいものです。そのためには、業者選びは慎重に行うことが大切です。
どんな外壁塗装業者を選ぶとよいのか
確かな工事の腕前を持ち、かつ、相場を大きく上回らない業者を選ぶにはどうすればよいのでしょうか。まずは技術的に信頼のおける業者の選び方ですが、キーになるのは「実績」「許可・資格」「保証・アフターフォロー」「相見積もり」です。
多くの実績を持つ施工店は、それだけ経験豊富で技術力も高く、とくに地元で10年以上営業を続けている業者の場合、安心して作業をまかせられる優良業者である可能性が高いです。施工実績に工事価格をはっきり記載されている業者は信頼できます。
外壁塗装は資格がなくても行えるものですが、資格や認可がある業者は身元が分かり、仕事に対する熱意がうかがえて安心です。とくに外壁塗装に関する資格のうち、国家資格である「塗装技能士」を取得している業者は信頼できます。
また、塗装工事後に不具合が発生した時のトラブルを回避するために、保証とアフターフォローが充実した業者を選ぶことは大切です。外壁塗装の保証には「製品保証」と「工事保証」の2つがあります。
製品保証は、塗装製品に瑕疵(「かし」、不完全な点のこと)があった場合に塗装メーカーが塗料に対して出す保証で、工事保証は塗装工事に瑕疵があった場合、塗装業者が工事に対して行う保証です。万が一、塗装に不具合があった場合に無償で補修してもらえる保証があることを確認しましょう。
見積もり書は契約前に業者の質を確認するうえで有効な資料のひとつです。見積書の外壁塗装の施工金額は、塗装面積×塗料単価によって計算されます。塗装面積や塗料単価が、実際の塗装面積や塗料の相場よりも大きくなっていないか確認しましょう。
外壁塗装には定価がない状態です。そのため、業者によって塗料代金や工事の人件費、足場の設置・解体費、諸経費などの相場が異なります。また、塗料は品質によって値段に差があります。
そんな塗料の必要量や補修内容は、外壁塗装を行う家の大きさや劣化具合によって異なるため、他の建物にかかった外壁塗装工事費用と単純に比較することが難しいという側面もあります。複数社で相見積もりをとり、比較することで工事にかかる各工程や諸経費の相場感などを把握することが可能になります。
こんな業者には要注意!
外壁は外から確認することが容易なため、営業マンによる訪問販売が多いリフォーム工事でもあります。「本日中の契約で値引きします」などの甘い文言や「今すぐ塗り替えをしないと大変なことになる」などの過剰に不安を煽る言葉で早期契約を迫られ、断り切れずに契約してしまうと後悔につながります。即日での契約は絶対にせず、外壁塗装工事が本当に必要なのか、業者は信頼できるのかなど見極めに時間を設けることが肝心です。
また、注意が必要な業者の特徴として無料点検や大幅な値引きを提案してくる、費用の全額先払いを要求する、オリジナルの塗料(耐久年数が長い)を勧めてくるなどが挙げられます。これらの傾向に当てはまる業者には、要注意です。
外壁塗装のトラブルの多くは、業者選びを慎重に行うことで回避できます。業者を選択する場合には、施工実績や外壁塗装の資格所有などを確認し、工事の保証やアフターフォロー内容に着目して選択しましょう。また、複数業者から相見積もりをとることで工事費用の相場をつかむことができます。今回紹介した外壁塗装の業者選びのポイントを活用して、後悔のない外壁塗装工事を行ってください。