外壁をツートンカラーにしたい!おしゃれな塗装を施すコツとは
外壁リフォームの際「せっかくの機会だからおしゃれなツートンカラーにしてみようかな」と考える人も多いのではないでしょうか。けれども2色の組み合わせは以外にも難しく、色合いによっては残念な外観になってしまうこともあります。この記事ではおしゃれなツートンカラーにするためのコツや押さえておきたいポイント等を紹介しています。
ツートンカラーは最初のカラーシミュレーションが肝心
外壁塗装のタイミングは一般的に10年ごとといわれています。また費用も高額なことから、一度塗装したらそう簡単にはやり直しがきかないためシミュレーションは慎重にする必要があります。カラーシミュレーションの方法は主に二通りあります。
「パソコン上でサンプルの家に色を付け全体的なバランスが見られるもの」
「実際に塗装する家の写真を加工し、塗装後のイメージを見せてくれるもの」
どちらも手軽にさまざまな配色パターンをシュミレーションできることがメリットです。ただ、ディスプレイの仕様で色の見え方が実際とは異なる場合があるため、ディスプレイ上で使用した色をサンプル版として見せてもらう等、実際に目で見て確認する機会を設ける必要があります。
ただ実際の塗装面はサンプル版よりも面積が広いため鮮やかに見えてしまいます。そのためサンプル版より1~2トーンほど明るさを落とした色にしましょう。そうすることで思った色に近くなります。こういったことからカラーシュミレーションはできるだけ多くの方法を試すことや、実際の見え方とは異なる場合があることを念頭に入れておく必要があります。それでも実際に塗装してみるまでは仕上がりの印象は分かりません。カラーシュミレーションは実際に塗装した状態に近い色見本を作ってくれて、納得できるまで手伝ってくれる塗装業者を選んでおくことが大切です。
基本の塗り分けパターン
ツートンカラーは単色の外壁塗装に比べると配色の組み合わせが多いため、いろいろなパターンを作ることができます。しかし、その分色の組み合わせや比率によってはイメージと異なる「失敗した外壁塗装」になってしまうリスクもあります。そのためまずはツートンカラーの基本を押さえておく必要があります。
ツートンカラーの基本的な組み合わせとして、白×グレーやグレー×黒、アイボリー×ブラウン等が多く見られます。こういった落ち着いた色や淡い色の同系色でまとめると失敗が少ない配色となります。2色の比率は外壁全体の6~7割をベースカラー、残りの3~4割にアクセントとなる色を組み合わせることで、メリハリのある外観を作ることができます。色の場所分けは1階と2階とで分けるのが一般的となっており、1階の方を濃い色にすると建物全体に安定感が生まれ、逆に2階部分を濃い色にすると建物全体が引き締まって目立った印象になります。
ただ同系色でも建物全体にまとまりが見られない場合は、2色の間にセパレーションカラーを入れることで改善される場合があります。セパレーションカラーはほとんどの場合、隣り合う色とぶつからない白や黒に近い色になります。またセパレーションカラーを入れる位置も幕板や雨どいにすることで、より印象的なイメージに仕上がります。
まとまりのあるおしゃれ塗装にするコツ
基本的なツートンカラーでは納得がいかない、また周囲の建物とデザインで差をつけたい場合は色を同系色でまとめるのではなく、白×黒等の対照的な色を組み合わせることで印象深い仕上がりとなります。
また色の場所分けを縦(垂直)にするとスタイリッシュに、でっぱり部分で色分けするとメリハリのある印象に仕上がります。ツートンカラーというと基本2色をイメージしますが、使う色をもう1色増やし、3色で外壁塗装するのもひとつです。
この場合、塗装面の6~7割を占める「ベースカラー」、2~3割を占める「アソートカラー」、1割程度の「アクセントカラー」、3色の色合いやそれぞれの比率を意識する必要があります。ベースカラーは塗装面積が最も大きいため、建物全体の印象を決めるとても重要な色です。
また、近隣の建物との色合いも意識する必要があります。アソートカラーはベランダ・バルコニー等、出っ張った部分に使われることが多いです。ベースカラーを引き立てる色合いを選ぶことがポイントです。アクセントカラーは窓枠や玄関窓等に色を施します。
費用に関しては、塗料のグレードが同じであれば費用は単色仕上げとほとんど変わりません、塗装する面積は同じなので極端に高価格となるケースはほぼありません。ただ注意点として使用する色は3色までにすることをおすすめします。4色以上になると統一感がなくなり見栄えが悪くなることが多いです。
外壁塗装は建物の寿命を延ばすだけでなく、周囲の建物とデザインで差をつけ建物を立体的に見せることで実際より大きく見せる等の効果が得られます。せっかく外壁リフォームするなら、ツートンカラーでおしゃれな外観にしてみてはどうでしょうか。まずは実際にツートンカラーで塗装された建物を見て、どのようなデザインの家にしたいか考えましょう。