外壁塗装の寿命はどれくらい?寿命を延ばす対策についても解説!
自宅の外壁塗装の寿命がどのくらいかご存じでしょうか。外壁塗装には必ず寿命があり、寿命を超えてもそのまま放置しておくと、最悪な場合家が倒壊する危険性があります。そうならないよう、外壁塗装の寿命を把握し、寿命を迎えていたら早急な対策が必要です。今回は、外壁塗装の寿命について解説し、長持ちさせる対策などもお伝えします。
外壁塗装の寿命はどれくらい?
外壁塗装は、永久に美しさを保てるわけではなく、いつか必ず寿命が来ます。ここでは、外壁塗装の寿命がどれくらいかお伝えします。
使用塗料により寿命が違う
一般的には、外壁塗装の平均寿命は10年といわれています。そのため、前回の塗装工事から10年経っていたら、塗装工事の目安と考えてよいでしょう。しかし、外壁塗装は使用塗料により寿命が違うため、もっと正確な寿命を知りたい場合は、使用塗料の耐久年数を調べることでわかります。ウレタン塗料の耐久年数は8~10年、シリコン塗料は10~15年、ラジカル塗料は14~16年、フッ素塗料は15~20年とされていますが、塗料のメーカーや製品によって寿命が異なるので注意が必要です。
寿命は立地環境に影響される
外壁塗装は、建物の立地環境が悪影響を及ぼし寿命が早まることがあります。紫外線や風雨などを遮るものがない場合は、直接紫外線や風雨の影響を受けることになり、劣化のスピードが早まります。また、建物の近くに池や川があるとコケや藻が生えやすくなるため、劣化が進み、寿命を早めることになるでしょう。海が近くにある場合は、塩害により塗装がはがれやすくなるので、海から5キロ圏内は注意が必要です。他に、工場地帯では生産している製品によっては、外壁塗装の寿命が早まることもあります。
寿命を超えた外壁塗装を放置するとどうなる?
外壁塗装の寿命を超えたまま放置していると、まず外壁の美しい色合いやデザインが損なわれます。さらに放置したままにすると、塗装がはがれて外壁材がむき出しの状態になり、雨水が外壁材にしみ込んで腐食していくことになります。腐食して劣化が進むと、雨漏りがしてくるばかりか、建物自体の寿命も早まることになるため、リフォームや建て直しを検討しなければなりません。
外壁塗装が寿命を迎えているか判断する方法
外壁塗装が寿命を迎えているかは、どのように判断すればよいのでしょうか。ここでは、外壁塗装が寿命を迎えているか判断する方法を紹介します。
チョーキング
チョーキングとは、塗料に含まれている顔料が、紫外線や風雨によって劣化し、外壁の表面にチョークの粉のような状態で付着していることです。手で外壁を触ると、粉状のものが手に付着する場合はチョーキングが進行しているといえます。すぐに塗装工事をしなければならないというわけではありませんが、間違いなく寿命に近づいているため、早めの塗装工事の検討が必要です。
ひび割れ
外壁にひび割れが見られる場合は要注意です。浅いひび割れはチェッキングといい、下塗りまで割れている深いひび割れはクラッキングといいます。チェッキングは急いで補修する必要はありませんが、クラッキングは雨漏りの可能性があるため、早めの補修を行いましょう。
塗膜のはがれ
塗膜のはがれは、塗装の膜がはがれて下塗りや外壁材が露出し、外壁の見た目が悪くなるだけではなく、外壁材の劣化スピードが早まります。塗膜のはがれが複数個所に及ぶ場合は、すぐにでも塗装工事をした方がいいでしょう。
外壁塗装の寿命を延ばすためには?
外壁塗装工事は、決して安価でできる工事ではないため、できる限り寿命を延ばしたいものです。ここでは、外壁塗装の寿命を延ばす方法を紹介します。
現在の外壁塗装の寿命を延ばす方法
外壁塗装の寿命を早める要因として、外壁の汚れがあります。時間の経過とともに、外壁は汚れていきますが、この汚れを洗浄することで外壁の寿命を延ばすことが可能です。特に海沿いに住んでいる方は、塩害により早まる寿命を延ばすことができるので、やってみてはいかがでしょうか。
自分で洗浄する際は、やわらかい布やスポンジなどを使って、外壁に傷を付けないように軽くこすって洗浄するとよいでしょう。
施工予定の外壁塗装の寿命を延ばす方法
施工予定のある外壁塗装の寿命を延ばすには、耐久性の高い塗料で外壁塗装することで、寿命を延ばすことができます。耐久性が高い塗料の種類は、フッ素塗料、ピュアアクリル塗料、無機塗料で15~20年ほどの寿命です。価格は割高ですが、次のメンテナンスまでのスパンが伸びるので、長い目で見るとお得であるといえます。
また、海沿いに住んでいる方は、塩害対策として防汚性に優れている塗料を選んだり、川沿いに住んでいる方は、防カビや防藻に効果のある塗料を選んだりするとよいでしょう。
まとめ
外壁塗装の平均寿命は10年といわれています。しかし、使用塗料やメーカーにより寿命が違ったり、建物の立地環境によって劣化が早まったりします。寿命を超えた外壁塗装を放置すると、外観が損なわれ、外壁材がむき出しになると腐食し、建物自体の寿命が早まるので注意が必要です。寿命を迎えているか判断する方法は、チョーキングやひび割れ、塗膜のはがれなどが見られると寿命を迎えているといえます。寿命を延ばすためには、外壁の洗浄や、これから施工する場合は、耐久性の高い塗料を使用することです。