松戸市での外壁塗装の助成金について
外壁塗装をする場合、自治体によっては助成金制度を利用できる場合があります。助成金があれば出費の負担も減り、金銭面で不安な方も工事がやりやすくなります。
本記事では、松戸市で外壁塗装をする場合の助成金制度について解説します。外壁塗装をしたいと考えている方は利用できるかどうかも参考にしてみてください。
松戸市の外壁塗装助成金について
松戸市には「木造住宅の耐震改修に伴うリフォーム事業費助成」という助成金制度があり、外装塗装の際に補助金が支給される場合があります。
対象は、耐震改修工事と併せて行うリフォームが条件になるため、一般的な外装塗装のみのリフォームには適応されないので注意してください。
助成金を受け取るための条件
補助の対象となるのは、補助金を受けて耐震改修工事を行う一戸建て住宅または併用住宅です。外壁塗装の場合は、耐震改修のための張替えや塗装工事などを併せて行う必要があります。
補助金額はリフォーム工事に要する費用の10分の1であり、上限は30万円です。また、耐震改修にかかる費用はリフォーム工事とは区別され、リフォーム費用には含まれません。
受付申請には期間があり、令和4年度の申請期間は令和4年5月9日(月曜)から令和4年11月30日(水曜)まででした。今年の受付は終了したので、これから申請する方は来年度の受付が始まったら申請しましょう。
松戸市で助成金制度を利用する際の注意点
助成金制度を利用する際には、注意点があります。書類の不備や条件に達していないと申請が受理されなかったり、審査に落ちたりする場合もあります。
また、助成金制度は国を通して支払われるものです。申請から受理、決定までには数週間かかります。間違いがあると、リフォーム工事開始までさらに時間がかかるので必要事項はしっかり確認しておきましょう。
助成金を受ける際の条件
助成金を受けるには、受付期間内に申請することが必要ですが、かつ工事着工前であることが条件です。工事終了後に申請しても受け付けてもらえません。
また、市の助成金制度となるため、税金の納付滞納がないことも必要です。現在は支払っていても、過去の滞納が未納付のままの場合は申請を受理されません。
工事が終わったら、施工に関する報告書類を提出します。施工前後の写真や工事請負契約書の写しなども必要になります。補助金交付請求書も忘れず申請しましょう。
審査に落ちる場合もある
リフォーム内容に関しては、外壁塗装に使われるのは遮熱・断熱塗装であること、自治体で定められた業者で工事を行うことを条件としている自治体も多いです。
審査には、建築年代もかかわる場合があります。1980年まで使われていた「旧耐震基準」で立てられた住宅は耐震性が低く老朽化も進んでいるため、補強箇所が増えます。そのような住宅は第一の耐震リフォームの対象であり、審査にも通りやすいです。
一方で、大きな地震被害があるたびに耐震基準は改正されるので、「新耐震基準」で建てられた家には補強箇所も少なく、助成制度の対象に入らない可能性もあります。
耐震リフォームを行なった場合の費用
「一般財団法人日本建築防災協会」の調査 を参考にすると、耐震改修を行なった人のうち、約55%の人が工事費用を200万円未満に抑えています。その中でも最も多いのは100〜150万円です。
耐震リフォームの工事には、耐震診断、基礎の補修や補強、壁の補強、屋根の軽量化などがあります。その中でも耐震診断は必須工事であり、20〜25万円かかります。壁の補修工事は100〜150万円程度ですが、屋根の軽量化については200〜300万円 にもなります。
また、築年数によっても工事費用は変動します。古い住宅ほど劣化の進行度や修復箇所が増えます。旧耐震と新耐震では工事費用に平均37万程度の差が生じています 。
予算に合わせるためには優先順位をつける必要があります。耐震性能の観点から考えると、家のバランスの悪さの原因となっている柱の少なさや配置を見直すのが耐震性強化には最も有効です。
外壁塗装では耐震補強はできない
外壁塗装だけならリフォーム費用は80〜150万円程度 です。塗装の種類によって防水性や抗菌性能の高いものを使用すれば耐用年数は長くなります。
しかし、外装塗装には耐震効果はありません。外壁リフォームで耐震補強するには、外壁素材の張替えか屋根素材の張替えをする必要があります。
外装補強にかかる費用
外壁を張り替える場合は外壁素材を耐震性の高いものにします。この場合は、耐震補強にかかる費用は、15,000〜20,000円/m2です。土地面積30坪、外装面積を120m2とすると耐震補強代は180万円程度になります。
その他には、外から外壁の耐震補強をする方法もあります。その場合は、足場設置費用1,000〜1,500円/m2と、耐震補強費用5,000〜8,000円/m2が必要 です。土地面積30坪、外装面積を120m2、足場面積を175m2の場合、耐震補強代は60万円程度、足場設置代は約20万円、合わせて80万円になる計算です。
どの場合も耐震診断は必ず行う必要があるので、耐震診断費用12~25万円程度 が上乗せされます。ここで挙げた数値は一例であり、補強する範囲や住宅の構造などでも大きく変動します。簡単な補強であれば10〜30万円程度 でできる場合もあります。
まとめ
松戸市で外装塗装の助成制度を利用する場合は、耐震改修を目的とした工事を併せて施工する必要があます。
一方で助成金制度を利用しない方がいい場合もあり、比較的新しい住宅では耐震の取り組みも昔より強化されています。外壁塗装をするだけと外壁補強まで行うのでは費用に大きな差が出るので、ご自身の住宅に耐震リフォームが必要なのかよく検討することも需要です。
外壁の耐震改修工事の費用相場は100〜150万円です。助成金制度が利用できれば、その10分の1、もしくは30万円までが支給されます。
築年数が比較的長く、外壁塗装を考えている方は今後、耐震対策もしておくことが重要です。耐震改修工事は、助成金があれば一部でも負担が減るので今まで踏み出せなかった方も検討してみてください。