浦安市での外壁塗装の助成金について
浦安市で外装塗装する際に受けられる、助成金制度を紹介します。高額な費用がかかる外装塗装の工事も、助成金を活用すれば負担を軽減できます。
国や自治体の助成金のうち、外装塗装は一般的には単独での補助制度ではなく、耐震や省エネ工事に含められる場合が多いです。
助成金を受給するには、一定の条件を満たす必要があります。本記事では、浦安市で外装塗装が認められる、助成金制度の内容や申請について解説します。
助成金を申請するときの注意点
外装塗装が認められる助成金を紹介する前に、申請する際に知っておくべき注意点があります。この必要事項に該当しないと助成金の申請ができないので、まず確認してください。
単独の外装塗装は助成対象にならない
浦安市では、一般的な外装塗装や、屋根の工事に対する助成金制度は設けられていません。それぞれ、修繕や省エネなどを目的とした工事の一環として外装も含まれる場合に、補助が適応されます。
すでに着工している工事は対象外
助成金の申請をするためには、工事に取り掛かる前であることが対象です。中には、契約前の申請が必要なものもあります。助成金制度を利用したい場合は、契約前なのか着工前なのか事前に確認しておいてください。
申請期間がある
助成金には年度ごとに申請期間が定められるため、いつでも申請できるわけではありません。また、助成金の予算や予定戸数の上限に達したら、申請期間内でも受付は終了します。申請を考えている方は、申請期間や予定戸数を確認し、早めから準備を進めましょう。
浦安市の住宅に関する助成金や補助金制度のうち、現時点で外装工事を含むと確認できるものは「分譲集合住宅共用部分修繕等工事資金利子補給金」「住宅改修費用の助成」「浦安市住宅用省エネルギー設備設置費等補助金(浦安エコホーム補助金)」の3つです。次に解説します。
分譲集合住宅共用部分修繕等工事資金利子補給金
分譲集合住宅の管理組合が、建物の共用部分の修繕や、改良工事を行う際に支給される補助金制度です。大規模な修繕による移住水準の向上や、住環境の改善や維持を目的としています。
主に、外装や屋上、廊下や階段の共用設備、給水や排水設備などの、設備維持や保全工事が対象になります。金融機関から借り入れた工事資金のうち、利子の一部を受給できます。対象者は、市内の分譲集合住宅管理組合で、金融機関から受けることが条件となります。
利子補給の内容は、金融機関の融資額を限度とし、借入利率より算出した利子額と、その1%を減じて算出した利子額との差額になります。借入利率が1%以下の場合は、10円未満を切り捨てた全額が補給額となります。また、補給期間は初回返済月から10年間です。
申請の流れ
補助金の受給は、資格申請と審査、交付申請と交付決定、交付請求の順に行われます。助成金ではなく補助金なので、審査に通らないと交付されません。
資格申請には、金融機関に提出した申込書類の写しや、工事見積書などの書類が必要です。また、工事請負契約日までに提出する必要があるので、注意してください。
審査に通ると送られる資格決定通知書の提出には、工事の契約書の写しと、金融機関の発行した返済予定表の写しが必要です。
交付申請に必要な書類は、金融機関との契約書の写し、返済予定表の写しです。交付申請書類は毎年12月上旬に郵送され、1月から12月までの補給額を申請します。
申請が受理されると、交付決定通知書が送られます。翌年2月上旬までに、同封される交付請求書に、支払利息証明書を添えて提出します。
ここで紹介しているのは申請の大まかな流れです。さらに詳細な要件があるので、申請の前には住宅課に問い合わせてください。
住宅改修費用の助成
高齢者への助成金制度で、浴室やトイレ、台所や玄関などが現状より住みやすく、より安全に生活できるようにするための改修工事の費用を支援します。
助成の対象となるのは、要支援1・2もしくは要介護の1〜5の認定を受けていて、居住する住宅に改修する必要があると認められた方です。助成制度なので、申請が受理されれば受給されます。
対象経費は上限30万円までで、介護保険制度の負担割合により、自己負担額が異なります。また、申請は工事着工前に行う必要があるので注意してください。
申請書は、浦安市のホームページ内の「高齢者の助成・給付」の項目から「住まい」を選択し「住宅改修費用の助成」ページからダウンロードできます。詳細な要件を確認したい場合の問い合わせ先は、高齢者福祉課です。
浦安市住宅用省エネルギー設備設置費等補助金(浦安エコホーム補助金)
浦安エコホーム補助金は、住宅の太陽光発電システムや、家庭用燃料電池システムなどの、省エネルギー設備にかかる費用の一部を補助する制度です。
市の住宅省エネルギー化促進を目的とした支援制度で、市の予算の範囲内において補助が決定されます。なお、予算の範囲に達したため、令和5年1月26日に受付は終了しています。
対象者は、浦安市で住民登録していて市税滞納がなく、現在の住宅や新たに居住する住宅に、省エネルギー設備を設置した方や、設備が設置された住宅を購入した方です。また、設置する設備は、未使用品であることが条件になります。
対象設備と補助上限額
省エネルギー設備の対象となるのは、太陽光発電システム、太陽熱利用システム、家庭用燃料電池システム(エネファーム)、リチウムイオン蓄電システム、断熱窓です。
補助に対する支給額は、太陽光発電システム・リチウムイオン蓄電システムでは最大10万円、太陽熱利用システム・エネファームで5万円、断熱窓は8万円が上限となります。
また、断熱窓については、新築住宅は対象外で、壁で仕切られる1部屋単位で外気に接するすべての窓を、断熱化することが要件に含まれます。経費は税抜きで、1,000円未満は切り捨てて算出に用いることにも注意が必要です。
それぞれの設備で、より詳細な要件があります。補助対象製品一覧リンクも設置されているため、申請前には必ずホームページを確認、参考にしてください。
申請の流れ
申請期間は、既存住宅や注文住宅の場合は、設備の設置が完了した日から、建売住宅では住宅の引き渡し日から3か月後の月末までです。申請期間を過ぎてからの申請は認められません。忘れないように期間内に申請しましょう。
省エネルギー設備の設置が完了したら、申請書類をダウンロードするか、環境保全課でもらってください。
提出は直接環境保全課に届けるか、郵送も可能です。申請書や交付請求書に関しては、記入例が載っているので参考にしてみてください。
申請時の注意事項
契約書や費用内訳書類がない場合には、工事請負費内訳書や、手続代行者選任届出書などの書類が必要になります。
また、工事完了や住宅の引き渡しが1月〜3月に行われている場合は、事前連絡が必要です。連絡がない場合は補助を受けられない可能性があるので、必ず連絡して確認してください。
受付日は要件の必要書類がすべて揃った日になります。エコホーム補助金では、特に提出書類が多くてややこしいので気をつけてください。書類が揃っているか、記入漏れがないか申請の前にしっかり確認しましょう。
まとめ
浦安市では外装塗装に対する助成金制度はなく、建物のリフォームや省エネ対策の工事に外装塗装が認められる場合に限り、助成金を適応できます。また、各助成制度に詳細な要件があるので、申請前には必ずホームページを確認するか、各担当課に問い合わせてください。
改修工事の助成制度は、特にマンションのような大掛かりな工事の場合には、費用対効果が大きく期待できます。
ただ、個人で外装塗装だけしたい方にとっては、かえって負担が大きくなることもあります。補助を受けずに単独で工事をするのと、どちらが金銭的・時間的にご自身の状況に適するか、申請前にはよく検討してください。